ドーナツアンプとトスカスピーカー

少し変わった君が、ソレをみんなに届ける話。

#6 ホワイトウォッシュ・プロトコル

2017年にもなってホワイトウォッシュという言葉を耳にするとは思わなかった。

懐かしい言葉ではある。ただ、それは使い捨てカメラで撮った現像写真や、たまたま見ていた番組で大山のぶ代時代ののび太君の声を聞いてパズーを思い出すことや、乾電池が必要になって入った100均で「みんなのたぁ坊」や「タキシードサム」を見かけた時の懐かしさとは違う。スムーズな摩擦と共に引き出される思い出。というよりは、「地下鉄サリン事件から今日で22年経ちました」の方に近い。

 

ただ、僕が当時触れていたホワイトウォッシュは最近のソレとは少しニュアンスが違う気がする。

うまく説明できないのがもどかしい。

90年代のソレは「例え」だった気がする。「丘サーファー」くらいの感覚。

「違うでしょ。それは真似事だよ」という呪文だった。

 

今のその言葉には違う攻撃性を孕んでいるように聞こえる。

「偽物!」と指差して叫んでいるように。

 

ハリー・ポッターの舞台でハーマイオニー役を黒人(敬意を込めて)が演じることになった時に各所から痛烈な批判があった。(J・K・ローリングスは作品の中でハーマイオニーが白人だと明記したことはない。と反論した。彼女の反論はいつもクレバーだと感心させられる)

 

黒人の男の子が3匹のトラに食べられそうになって、トラ同士が我先にと争うためにぐるぐると回っているうちにバターになってしまった。という「ちびくろ さんぼ」という絵本も絶版になるらしい。

 

ハリウッド版の攻殻機動隊の主人公をスカーレット・ヨハンソンが演じることに対して世界の評価が「ホワイトウォッシュな作品だ」と言ったことに対してビックリした。

その言葉の懐かしさと、僕の知っている意味との微妙な温度差、攻撃性を増して帰ってきた言葉。

 

白人至上主義によってキャスティングが決まったとは思えないし、ミスキャストだとも思わない。あくまでもハリウッド作品であるわけだし。

 

肌の色に関しては寛容になってきたと思っていたが、どこか不思議なことになっているようだ。

 

押井守の作品はアップルシードが好きだった。イノセンスは何度見ても寝てしまっていた。

 

僕がアップルシードを好きな理由は多分、ブンブンサテライツの曲が使われているからだ。

 

ビカクは今回のGhost in the Shellのことをどう思っただろう。

押井守が好きな人だった。

 

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