ドーナツアンプとトスカスピーカー

少し変わった君が、ソレをみんなに届ける話。

#5 name, LGBT and goo goo dolls

カルテットというドラマが面白かった。

坂本裕二脚本で、彼の書く脚本のドラマはどれも好き。

ある回で「名前」について4人の主人公が会話をするシーンがあった。

 

タッパーは商品名。正式名称はプラスチック製フタ付き密閉容器。

バンドエイドは商品名で正式名称は絆創膏。

サランラップは商品名。正式には食品用ラップフィルム。

 

名前なんて所詮、人の決めた呼び方なんです。

というところで話は落ち着いた。

 

のちにこの伏線は予想していなかった回収のされ方をした。

バイオリン奏者は戸籍を買っていて、別人の名前だった。

 

戸籍を売ることは犯罪ではないが戸籍を買うことは犯罪らしい。

そうなんだ。売ってもいいんだ。

 

僕は彼の話をする時、名前を出していない。

それは少しゲイぽいかなと思った。

ゲイに対して差別的な気持ちは無い。

中学の真っ只中でカミングアウトした友人がいた。ポイな。とは思っていたが、話しているのが楽しかったから気にしなかった。彼はいじめられていた。幸い、僕らと彼らを取り巻く世界はそこまで残酷ではなかった。彼を擁護する人間も少なからずいた。彼のマイノリティー性を揶揄う人達に食ってかかる勢いだった。次第にその勢いに負け、彼は全面的に孤立することはなかった。むしろ「今年の夏のトレンドはスノッブね」なんてヴォーグを丸めて天井を見ていた。

 

10代の時に働いていたお店には2人いた。2人ともいい奴だった。

ただ、カミングアウトするだけの強さゆえに繁忙期の月末の金曜日という水を飲む暇すら無い時でさえ悠々と有給を消化するタフさがあった。

 

僕は彼にgoo goo dollsのnameという曲を教えてもらった。

goo goo dollsのirisは好きだった。どちらの曲も名曲だと思う。今聴いても鼓膜が全ての音を拾おうとする。歌詞も素晴らしい。

「残念だけど、人生は僕らが思っている以上のものなんだ」

そうなのかも知れない。

 

ビカク。

 

僕にとっての彼の呼び方。

 

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