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ドーナツアンプとトスカスピーカー

少し変わった君が、ソレをみんなに届ける話。

#2 リック・ルービン

Yahooニュースを見ていた。

BABYMETALとレッチリがマイアミで共演した記事を見かけた。

BABYMETALは聞かないが、Yahooニュースでレッチリを見ることは新鮮だった。90年代から活躍しているオルタナ系のロックアーティストを国内のニュースで見る機会が少ない。BABYMETALと共演していなかったらニュースにすらならないんだろうと思うと、彼女達に感謝だ。来日すればソールドアウトする洋楽アーティストに関してはもう少しピックアップしてくれてもいいのにな。とも思ったりする。

 

僕がレッチリを聴いて過ごした時間は多分、真剣にテスト勉強に費やした時間よりも長いと思う。前者が多いのか、後者が少なすぎるのか。

いずれにせよ、リリースされているアルバムの数も多く、アルバムごとの色も濃いので聴き込むことになる。

カリフォルニアで作られた曲達は、不思議と日本の四季や時間に不思議なくらいマッチする。朝も夕方も夜も似合う曲を生み出すアーテイストは多くは無い。

 

レッチリが好き。という人には会ってきたが、彼と話しているときが一番楽しかった。

僕らはレッチリの話をする時に、リック・ルービンの話をした。

リック・ルービンはプロデューサーで、彼が関わることになってからレッチリの作品は劇的に良くなった。ロックだけではなく、ヒップホップやポップスまで幅広く手がけている。最近ではアデルのプロデュースもやっているらしい。

 

そういう話をするのが楽しかった。

 

#1 ぼうけんのしょをつくりますか

主人公は僕じゃない。

これは、君が届ける話。

 

君は少し変わっていて、知れば知るほどすごく変わっている。今まで会ってきた誰よりも。

本気で宇宙人なんじゃないかって思ったことがある。でも、意外と誰よりも地球人なんだな。って感じることが多かったから多分、宇宙人ではない。湿気のこととか詳しいし、めずらしい形の石とか見てもあまり驚かないし、食事が偏っているときは顕著にそれが体にでる。

宇宙人なんじゃないか。って思う時はやたら病院に行くことをイヤがったり、薬を飲むのをイヤがったりする時。僕も薬は極力飲まないけど、しんどい時は病院に駆け込む。得体の知れないウィルスが体内で増えるのが怖いから。高熱が出るとなぜか毎回、嵐のデビュー曲のARASHIのサビだけが頭の中をループする。あと、たまにビックリする温度で世界情勢のこととかを語り出す時。実は、さいとうたかをなんじゃないかってくらいの様子で話し始めると聞いてるこっちは非常事態用の地下室がついていない物件に住んでいることが心配になってくる。もちろん彼の家にも地下室なんて無い。彼の家は物がほどほどにあって、割とスッキリしていて、マンガやCDがたくさんある。

ドラゴンボール、ワンピース、ナルト、スラムダンクジョジョベルセルクエウレカセブンコブラナウシカブッダ。他にもあったと思うけど思い出せるのはその辺だ。スティール・ボール・ランデッドマン・ワンダーランドなどもあった。

音楽も溢れていた。

僕は彼の読むマンガや、聴く音楽が大好きだった。

何日も何日も夜を早送りして、さいとうたかを的な世界が白んで人々がコーヒーを飲んで、パンを頬張りながら戦闘モードへと整えて行く時間をレッチリインキュバスの話をして過ごした。

これがどれほど僕にとって必要な時間だったかは、失ってから気づいた。

もしかして。と思った方もいるかも知れないので先に言っておくが彼は生きてます。そういう何かの中心で叫ぶ的な話では無いので安心してください。

彼の部屋にあったのはマンガとCDの他に楽器があった。

彼は生きていて、楽器を演奏している。

みなさんの耳にも届いたことがあるかも知れない。

ふと気を抜くと、テレビや出先の有線から流れてきて僕の鼓膜に触れる。

彼が生きている証。彼は存在する。僕が書く、彼の物語。