読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ドーナツアンプとトスカスピーカー

少し変わった君が、ソレをみんなに届ける話。

#10 サンバ、エイサー、ヨサコイ

祭りをテレビで見ていた。

浴衣で屋台。なお祭りではなく、地域活性化系の昼間のフェスティバルのようなお祭り。

交通規制で歩行者天国になった道路を様々なグループがパレードをしていく。

ブラジルさながらの衣装をまとって踊るサンバ。

太鼓を脇腹に抱え、器用に動き回るエイサー。

鳴子がカタカタと小気味の良いよさこい

 

どれもリズムが心地良い。

 

祭りって、ダンスって、民族って、儀式ってリズムなんだよなぁ。

なんて思いながら。

 

幼稚園生のおチビちゃんたちも一生懸命参加していて、可愛かった。

旗を振っている子や踊っている子やお神輿を担いでいる子。

 

吹奏楽ブラスバンドバトントワリング

見ていると華やか。

 

うたた寝から意識が戻りつつ鼓膜をくすぐったのは、付けっ放しになっていたテレビから流れてきたTHE BOOM島唄だった。

 

昼間、エイサーを見ていたので「夏が近づいてきた」感を感じながら

ふと現実に引き戻された。

 

ビカク元気かな。と。

 

基本的にいつも考えてはいるけど、雲のようにふわふわとしている。

 

昔話しをしていた時、ほとんど邦楽を聴かないビカクが島唄は好きだと言った。

クラスメイトに借りたことがあって、あの曲は好き。と

 

思い出した。

 

あと10年経ってビカクから連絡なかったら、こちらから連絡してみよう。

なんて考えながら二度寝するかどうか迷った。

 

きっと10年経ってもTHE BOOM島唄は名曲だ。

#9 伊藤計劃トライアングルnine.

伊藤計劃のアニメーション映画を2本観た。

「ハーモニー」と「屍者の帝国

 

どちらかというと屍者の帝国の世界観の方が好きだった。

ただ、ハーモニーの構想もすごいと思った。

まさにサイバーパンク

 

とはいえ、何が嬉しかったかというとハーモニーの小説の目次が全てnine inch nailsの曲名らしい。というのを知った時にワクワクした。

映画を先に見てしまったので小説は読んでいないのだが、映画を観ながら

「この章にどのタイトルがあてられたのだろう」

と想像しながら観ていた。

 

僕もnine inch nailsは好きだが、ビカクのnine好きには驚かされた。

ライブDVDを見ながら「この照明がすごいんだよ」と言った時に

照明を見ている角度に心が躍った。

 

確かにトレントの照明エフェクトはすごかった。

後にも先にも「照明」がすごいと思ったのはnineとbjorkくらいだった。

 

そんなこんな、伊藤計劃のnine愛も嬉しかったのだが、

さらに嬉しかったのが伊藤計劃メタルギアの関係。

 

小島秀夫フリークだった伊藤計劃は小島さんから頼まれて

メタルギアソリッドのノベライズを担当したらしい。

 

伊藤計劃nine inch nails, メタルギアソリッド

 

とてつもないトライアングルだ。

 

他のトライアングルに例えたいけど、何も浮かばない。

 

旅館の朝ごはん、綺麗なおかみさん、温泉卵。

くらいしか思い浮かばない。

 

桜木花道ファイナルファンタジーキラーマシンを倒す。

くらいしか浮かばない。

 

 

ビカクはメタルギアが上手かった。

隠れるのがうまい。

僕のスネークはすぐ見つかる。バレる。

先に進めない。

 

ビカクは忍者が派手に暴れるゲームに首を傾げていた。

「忍んでない」と。

そりゃそうだ。スネークの方がよっぽど忍んでる。

 

 

#8 "8"

どうしたんだ。っていうくらい睡魔に好かれている。

うとうとがマシマシ。

 

寝つつも、ついたままのニュースに脳は反応している。

小池都知事が〜」

「待機児童が〜」

「夏日を記録〜」

 

とはいえ睡魔圧勝。

 

Incubusが久しぶりに新譜を出した。

通算8枚目となるアルバムタイトルは「8」。

 

もっと出しているような気がしたけど、itunesincubusのアルバム欄を見てみると

「すべて (8アルバム)」の表記。

あ 8枚目なんだ。という納得と、自分のitunesに8枚あることに安堵する。

 

Incubusはすごいバンドだ。と思い続けてきた。

メンバーの脱退やチェンジも無く、

大きくガッカリすることもなく、

メンバーが露骨に他のプロジェクトを発動させるわけでもなく。

 

安定したバンドだな。と思っていた。

 

だから前作のIf Not Now, When?には戸惑った。

僕がついていけてないのかと思ってガッカリもした。

 

今作の8を聴いてみるまで心配だったが、8はincubusだった。

なんだろう。感覚としてはmegalomaniacが収録されてるa crow left of the murderから

light grenadesの次が今作の8へと続いている感じがした。

 

If notに何があったんだろう。

 

なんて考えていた時に見かけたロキノンincubusのインタビューが載っていた。

if notはインキュバスにとって暗黒期だったらしい。

うまくいかなくって、足掻いていたらしい。

 

来た。incubusの暗黒期。ついに来たんだ。と、読みながら思った。

来なさすぎだよ。と心で笑いながら。(復活が嬉しくて)

 

レッチリとかスリップノット見てよ。グリーンデイとかレディへ見てよ。

シガーロスとかメンバー中3人産休取ったよ。

ビョークさんどこ向かうのよ。

とか思いながら。

Incubus自身が語った、「新しいIncubusの始まり」が嬉しかった。

 

久しぶりにmorning viewも聴きたくなった。

 

morning viewがリリースされた頃、僕はまだビカクと会ってはいなかった。

ただ、同じ岸で、違う海岸で、同じ海を見ていた。

 

www.youtube.com

 

welcome back, incubus.

 

 

#7 たらこたらこたらこ

数日前から無性に魚卵が食べたくて。

 

数の子、たらこ、からすみ。

色んな魚卵があるけど、やっぱり一番身近なのは「たらこ」。

 

今、柚木麻子のBUTTERという小説を読んでいる。

まだ読み終わってないけど、絡まったり、ほどけたりを繰り返しながら。

読みながら、現実世界での「なんでこの人こんなことするんだろう」的なモヤの理由がわかる瞬間を与えてくれる。

許せそうになるけど、手前の世界に踏みとどまる。

読み終わる頃にどっち側にいるのかわからないな。と思いながら読むのが楽しい。

 

 

コンビニにたらこパスタを探しに行こうか迷ってる。

 

 

#6 ホワイトウォッシュ・プロトコル

2017年にもなってホワイトウォッシュという言葉を耳にするとは思わなかった。

懐かしい言葉ではある。ただ、それは使い捨てカメラで撮った現像写真や、たまたま見ていた番組で大山のぶ代時代ののび太君の声を聞いてパズーを思い出すことや、乾電池が必要になって入った100均で「みんなのたぁ坊」や「タキシードサム」を見かけた時の懐かしさとは違う。スムーズな摩擦と共に引き出される思い出。というよりは、「地下鉄サリン事件から今日で22年経ちました」の方に近い。

 

ただ、僕が当時触れていたホワイトウォッシュは最近のソレとは少しニュアンスが違う気がする。

うまく説明できないのがもどかしい。

90年代のソレは「例え」だった気がする。「丘サーファー」くらいの感覚。

「違うでしょ。それは真似事だよ」という呪文だった。

 

今のその言葉には違う攻撃性を孕んでいるように聞こえる。

「偽物!」と指差して叫んでいるように。

 

ハリー・ポッターの舞台でハーマイオニー役を黒人(敬意を込めて)が演じることになった時に各所から痛烈な批判があった。(J・K・ローリングスは作品の中でハーマイオニーが白人だと明記したことはない。と反論した。彼女の反論はいつもクレバーだと感心させられる)

 

黒人の男の子が3匹のトラに食べられそうになって、トラ同士が我先にと争うためにぐるぐると回っているうちにバターになってしまった。という「ちびくろ さんぼ」という絵本も絶版になるらしい。

 

ハリウッド版の攻殻機動隊の主人公をスカーレット・ヨハンソンが演じることに対して世界の評価が「ホワイトウォッシュな作品だ」と言ったことに対してビックリした。

その言葉の懐かしさと、僕の知っている意味との微妙な温度差、攻撃性を増して帰ってきた言葉。

 

白人至上主義によってキャスティングが決まったとは思えないし、ミスキャストだとも思わない。あくまでもハリウッド作品であるわけだし。

 

肌の色に関しては寛容になってきたと思っていたが、どこか不思議なことになっているようだ。

 

押井守の作品はアップルシードが好きだった。イノセンスは何度見ても寝てしまっていた。

 

僕がアップルシードを好きな理由は多分、ブンブンサテライツの曲が使われているからだ。

 

ビカクは今回のGhost in the Shellのことをどう思っただろう。

押井守が好きな人だった。

 

www.youtube.com

#5 name, LGBT and goo goo dolls

カルテットというドラマが面白かった。

坂本裕二脚本で、彼の書く脚本のドラマはどれも好き。

ある回で「名前」について4人の主人公が会話をするシーンがあった。

 

タッパーは商品名。正式名称はプラスチック製フタ付き密閉容器。

バンドエイドは商品名で正式名称は絆創膏。

サランラップは商品名。正式には食品用ラップフィルム。

 

名前なんて所詮、人の決めた呼び方なんです。

というところで話は落ち着いた。

 

のちにこの伏線は予想していなかった回収のされ方をした。

バイオリン奏者は戸籍を買っていて、別人の名前だった。

 

戸籍を売ることは犯罪ではないが戸籍を買うことは犯罪らしい。

そうなんだ。売ってもいいんだ。

 

僕は彼の話をする時、名前を出していない。

それは少しゲイぽいかなと思った。

ゲイに対して差別的な気持ちは無い。

中学の真っ只中でカミングアウトした友人がいた。ポイな。とは思っていたが、話しているのが楽しかったから気にしなかった。彼はいじめられていた。幸い、僕らと彼らを取り巻く世界はそこまで残酷ではなかった。彼を擁護する人間も少なからずいた。彼のマイノリティー性を揶揄う人達に食ってかかる勢いだった。次第にその勢いに負け、彼は全面的に孤立することはなかった。むしろ「今年の夏のトレンドはスノッブね」なんてヴォーグを丸めて天井を見ていた。

 

10代の時に働いていたお店には2人いた。2人ともいい奴だった。

ただ、カミングアウトするだけの強さゆえに繁忙期の月末の金曜日という水を飲む暇すら無い時でさえ悠々と有給を消化するタフさがあった。

 

僕は彼にgoo goo dollsのnameという曲を教えてもらった。

goo goo dollsのirisは好きだった。どちらの曲も名曲だと思う。今聴いても鼓膜が全ての音を拾おうとする。歌詞も素晴らしい。

「残念だけど、人生は僕らが思っている以上のものなんだ」

そうなのかも知れない。

 

ビカク。

 

僕にとっての彼の呼び方。

 

www.youtube.com

 

 

#4 カシスとアルル

スタジオジブリが10年間手がけているCMがある。

九州限定のそのCMの10年分がぎゅっとされた動画をYoutubeで見ることができる。

 

www.youtube.com

 

探していただければ何パターンかあります。

美味しそうなパンはジブリならではです。

魔女の宅急便やハイジのパンとあのとろけたチーズを連想させてくれます。

 

宮崎駿監督が引退されてから、ナウシカラピュタ、トトロ世代のジブリファンはここ何年か物足りなさを感じていた方も多いのではないかと思います。

ジブリはスタジオであって、宮崎駿プロダクションではないので色んな色があって当然なんだと思うのですが、影響を受けてきた作品への思いから宮崎駿エッセンスを求めてしまったりもします。

 

カシスとアルルの物語には宮崎駿イズムのような息遣いを感じることができました。

決して宮崎作品以外のジブリ映画が好きじゃないわけではありません。

 

大ヒットした君の名は。を見た時、以前の新海誠監督には感じられなかったナニカがありました。サマーウォーズおおかみこどもの雨と雪で知られている細田守さんの要素を感じました。

どこかの記事で新海監督が細田監督から学んだものがあった。と言っていました。

そして、その細田監督の作品は現代的で輪郭はハッキリしているもののジブリや宮崎監督から受けている影響があります。

君の名は。を製作する際、ジブリからスタッフを借りたという話も聞きます。

 

こうやって日本のアニメーションは育っているんだな。と感じます。

 

カシスとアルルの物語のコンセプト、

「世の中の最先端は、自然とココロ。」

 

笑みがこぼれてしまう。

 

好きなジブリ作品ほど決められないものはない。